
昭和3年3月10日、東京市下谷区車坂町(現・上野7丁目)生まれ。父・田所友次郎は 元・地方新聞の政治記者。母・タツは元・代用教員。6歳上の兄がいたが25歳で亡くなった。板橋小学校から都立巣鴨中学に進み、昭和20年に卒業。
翌21年に友人の父の新派軽演劇の座長の誘いでその一座に入り、『阿部定一代記』という芝居で初舞台を踏んだ。その後、さまざまな劇団を渡り歩き、昭和26年6月、浅草六区の百万ドル劇場の専属コメディアンになる。翌27年、同劇場が倒産し、川崎セントラルに移るが、28年再び浅草に戻り、フランス座に入る。コメディアン仲間に谷幹一、関敬六、八波むと志、佐山俊二、南利明がおり、裏方に井上ひさしがいた。戦後浅草軽演劇の黄金時代で、ここで大いにアドリブの才を磨いた。