- かいせつ
- 初夏の釧路で、根無し草の風子(中原理恵)に、かつての自分の姿を見た寅さんは、彼女を道連れに旅をする。根室で叔母の世話で理容室につとめることになり、落ち着いたかのように見えた風子だったが、旅回りのサーカス一座のオートバイ乗り・トニー(渡瀬恒彦)に惹かれてまた旅暮らしとなる。柴又に帰って来た寅さんに届いた報せは、風子が病床についているという話だった…
寅さんが渡世人として、同じ渡世人のトニーと渡り合う。これまでのシリーズでは描かれなかった、寅さんが生きる世界が垣間見える。冒頭 盛岡で、かつての舎弟・登(秋野大作)と再会し、渡世人稼業のわびしさを知った寅さんが、風子にだけは幸せになって欲しいと願うが、トニー、風子、寅さんの関係は、いずれも放浪者の孤独をにおわせている。渡瀬恒彦の持つ不良性と、中原理恵演じる風子の危うさを、釧路の夏を象徴する霧笛のイメージが彩る。風子と寅さんと共に、逃げた女房を訪ねる旅をする中年男・福田栄作に佐藤B作。
- マドンナ
- 中原理恵
- ゲスト
- 渡瀬恒彦、佐藤B作、秋野太作
- ロケ地
- 岩手県北上、盛岡、釧路、根室、札幌、函館
- 監督 :
- 山田洋次
- 脚本 :
- 山田洋次 朝間義隆
- 原作 :
- 山田洋次
- 撮影 :
- 高羽哲夫
- 音楽 :
- 山本直純
- 美術 :
- 出川三男