- かいせつ
- 福島から寅さんを訪ねてきた秀吉少年。父親である寅さんのテキヤ仲間の政吉が亡くなり、位牌を持って施設から逃げて来た秀吉には、産みの母がいるという。寅さんは秀吉を連れて、大阪から和歌山へと、母を訪ねる旅を続ける。ある夜、奈良県吉野の旅館で、秀吉は旅の疲れから高熱を出す。隣の部屋の客・隆子(秋吉久美子)は協力を申し出て、寅さんと共に夜を徹しての看病をする。いつしか「とうさん、かあさん」と呼び合うようになった寅さんと隆子だったが…
寅さんの生い立ちを思わせる秀吉少年が、小さなリュックに亡父の位牌を忍ばせている姿に、おばちゃんは涙を流す。行きずりの旅の宿で、寅さんと秀吉に親切にしてくれる化粧品のセールスウーマン・隆子に秋吉久美子。生死の境をさまよう子供を看病した二人は、いつしか本当の夫婦のような気持ちが芽生えてくる。朴訥としながら存在感ある秀吉少年の、瞼の母に五月みどり、病床の彼女を手厚く看護している真珠店の主人に河内桃子。そして、二代目おいちゃんだった松村達雄扮する老医者のユニークなキャラクター。彼らの話芸が堪能できる、心温まる名篇。
- マドンナ
- 秋吉久美子
- ゲスト
- 五月みどり、河内桃子
- ロケ地
- 大阪、和歌山、吉野、伊勢志摩、二見浦
- 監督 :
- 山田洋次
- 脚本 :
- 山田洋次 朝間義隆
- 原作 :
- 山田洋次
- 撮影 :
- 高羽哲夫
- 音楽 :
- 山本直純
- 美術 :
- 出川三男