男はつらいよ

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男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
スタッフ

第13作 (昭和49年8月 公開)
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ

島根県温泉津から寅さんがいそいそと帰って来た。聞けば、土地の女性と結婚するかもしれないというので、タコ社長とさくらが同行して島根へ向かう。ところが、相手の絹代(高田敏江)の行方不明の亭主が戻ってきていた。失意の寅さんは、津和野で二年ぶりに歌子(吉永小百合)と再会するが、歌子の夫は他界していた。しばらくして、柴又へ歌子がやってくる。歌子を励まそうと懸命な寅さんだったが…
 第9作『柴又慕情』で陶芸家と結婚、幸せに暮らしている筈の歌子は、夫の実家で肩身の狭い思いをしていた。寅さんとの再会をきっかけに、自立を目指す歌子の女性としての生き方を描く。二年ぶりに吉永小百合のマドンナ・歌子が登場し、寅さんは大ハリキリ。歌子といまだにギクシャクしている小説家の父・高見修吉(宮口精二)との間を、寅さんが取り持つことが出来るのか?

拝啓寅さん
みんなからのメッセージ

寅さんへ 〜歌子より〜

よっさん さま

『男はつらいよ』のシリーズでも、吉永小百合さんの演じた歌子さんのマドンナの作品が好きだった。それで歌子さんの気持ちで歌言葉にしてみました。


♬ 寅さんへ
〜歌子より〜

あゝあなたに会いたいなぁ
あゝ寅さんに会いたいなぁ

初めてあなたに会った時
...そう友達と旅行の時かな
北陸の街にあなたはいたの

ただ楽しくて 笑ってた
そうあの時 悩んでたの
彼との結婚とか父のこととか
でも あなたといると
とても素直に要られたの

私が何かを決めて
前に進む時に
そう寅さんあなたがいつも
いつも背中を押してくれる

それから何年も経ったある日
私は彼を亡くして
生きる希望すら失いかけてた
津和野の彼の実家にいた時
寅さんあなたが突然に
目の前に現れたの
とても驚いたけど
とても嬉しかったの

寅さんと話してたら
いつしか迷いも消えてた
そして一人で歩いて行く
そんな勇気がもらえたの

あれから私も頑張ったよ
小さな島で子どもたちと
走り回り 保育士として
ここまで生きてこられた

もう何十年も経ったのね
また会いたいなぁ
いままでのこと
いっぱいあなたに話したい

私が何かを決めて
前に進む時に
そう寅さんあなたがいつも
いつも背中を押してくれる

ねえ 寅さん
あなたに会いたいの
またぶらっと
ここに来てくれないかな

寅さん いま 何処にいますか
あなたとまた会えますか

あゝあなたに会いたいなぁ
あゝ寅さんに会いたいなぁ

歌子より 寅さんへ

〜よっさん〜

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心に残る親子の和解

シローさま

歌子の父がとらやに訪ねて来て、彼が椅子に腰かけた時店内に電気がついてパーッと明るくなるシーンがあるのですが、あれは単に夕方になってきたのでおばちゃんが電気を付けた、という事だけではなく、さあ!今から名優『宮口精二』が演じますよ!みなさん見てください!『七人の侍』ですよ!という監督...の演出ではないか?と、僕はずっと思っています。

あとは涙、涙・・・宮口精二さんが主役です。
寅次郎の渥美清さんも店の外で背中を向けてしくしく泣いているだけで宮口さんに敬意を表しているようです。

たくさんあるシリーズの中での、忘れ得ぬ作品とその中の名場面です。

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高見歌子

高見歌子

いくら心の中で
思っていても、
それが相手に
伝わらなかったら、
それを愛情と
いえるかしら

マドンナ

高見歌子

高見歌子(吉永小百合)

幸福な結婚をした筈の歌子だが、夫が病没。その実家の津和野で姑と同居し、肩身の狭い思いをしていた。寅さんの一言で上京、柴又に下宿し、自立の道を探す。小説家の父・修吉(宮口精二)とのギクシャクした関係に、寅さんが立ち上がるが・・・

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高見歌子 第9・13作 吉永小百合

少女時代からラジオなどで活躍し、松竹映画『朝を呼ぶ口笛』(59年)で映画デビュー。日活専属時代、沢山の青春映画に主演。なかでも浦山桐郎監督の『キューポラのある街』(62年)では、数多くの新人賞に輝く。『男はつらいよ』の歌子は、シリーズ初の二回登板マドンナとなり大きな話題となった。山田洋次監督とは2008年の『母べえ』、2010年『おとうと』で再びコンビを組み、2015年には山田組5本目となる新作『母と暮せば』の公開が控える。

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ゲスト

絹代

絹代(高田敏江)

主人がおととい帰ってきたですよ、あんまり突然で私もビックリしてしもうて

島根県温泉津で寅さんが結婚まで考えた女性。三年前、夫が子供を残して上方へ出たきり行方不明。同情した寅さんが岡惚れして、所帯を持つことを決意するが・・・

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絹代 第13作 高田敏江

1954年、東映第一期ニューフェースとして映画化入り。その後、劇団民藝へ入団し、映画、テレビ、舞台で活躍。「ケンちゃん」シリーズ(TBS)でのお母さん役、「3年B組金八先生」の鶴見辰吾の母親役など、お母さん女優としてお茶の間で親しまれた。

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高見修吉

高見修吉(宮口精二)

私は、口が下手だから、何というか誤解されることが多くてな

歌子の父。二年前に和解した筈の父娘だったが、歌子の亡夫の葬式にも出ず、仕事に明け暮れている。見かねた寅さんが、家に押し掛けて意見をする。

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高見修吉 第9・13作 宮口精二

1937年、文学座設立に参加。黒澤明監督の『續姿三四郎』(44年)で映画デビューを果し、木下惠介監督の『善魔』(51年)、小津安二郎監督の『麦秋』(56年)に出演。文学座の舞台のみならず映画でも活躍。なかでも『七人の侍』(54年)の孤高の剣客は高い評価を受けた。中平康監督の『光る海』(63年)でも吉永小百合の父親を演じている。

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今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

もし何かあったら葛飾柴又のとらやに訪ねて来な
悪いようにはしないから

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    お兄ちゃんが居ないとね、みんなだまーってテレビ観ながらご飯食べて、それじゃお休みなさいって寝るだけなの。お兄ちゃんどうしているかなって、いつだってみんなそう思っているのよ
  • 車竜造
    車竜造
    できる事なら恋でやつれてみてえよこっちも
  • 車つね
    車つね
    あたし達はお団子やつれ
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    おい博さん、寅さん帰ってきてな今夜重大発表するってよ
  • 諏訪博
    諏訪博
    僕は労働やつれか
夢

とある漁師町。「さくら!嫁さんもらったぞ」寅さんが花嫁を連れてくる。しかし叔父夫婦は既に亡くなっていて、長年の不幸を謝る寅さんであった。

騒動

騒動

寅さん結婚騒動

とらやで重大発表をする寅さん。しかし、その中身は、皆の期待の割には…結局、さくらと社長が同行して、意中の人に会うために、島根県へ。

あにいもうと

あに
いもうと

温泉津から「結婚するかも」の吉報を持って、寅さんが帰ってくる。さくらは、大阪へ用事があるタコ社長にも同行してもらい、はるばる島根県まで、寅さんと共に行くが・・・

人々

人々

  • タコ社長夫人/水木涼子
  • 電車の老人/吉田義夫、老婦人/武智豊子
  • 絹代/高田敏江(温泉津の窯場の女性)
  • 高見修吉/宮口精二(歌子の父で小説家)
  • 歌子の旧友・みどり/高橋基子、マリ/泉洋子
  • 蒸発していた絹代の夫

寅さんの
啖呵売

啖呵売

天に軌道のあるごとく人それぞれに生まれもったる、干支と言うものを持っております。とかく人生というものは波高くそして長いものであります。あなたの生まれた星によってあなたの運命というものが、定められておる。ね。どうすれば良いのか正しい暦の読み方、正しい暦の把握の仕方なんであります。(東京都台東区上野・不忍池・高島易断の暦、手相)

売ネタ

  • 傘(島根県益田市・大浜の縁日)
  • 高島易断の暦、手相(東京都台東区上野・不忍池)

  • 寅さん「喧嘩辰」
  • 桜田淳子「三色すみれ」

ロケーション

  • 京成電車/寅さんが夢からさめると、江戸川を越してしまう。
  • 国鉄山陰線/車内でカニ弁を購入するも社長に奢ってもらう寅さん。
  • 島根県 大田市 温泉津町 国鉄温泉津駅/寅さん、さくら、社長が降り立つ。
  • 島根県 大田市 温泉津町/絹代が働く窯場。三人が訪ねる。
  • 山陰の海岸/寅さんが佇む。
  • 島根県 津和野町 食堂すさや/寅さんは歌子と再会する。
  • 島根県 津和野町 津和野カトリック教会。
  • 島根県 津和野町 津和野藩校「養老館」/歌子が勤める町立図書館。
  • 島根県 津和野町 津和野川のほとり/歌子の話を寅さんが聞く。
  • 津和野交通のバス停/歌子、寅さんを見送る。
  • 東京都 大島町 伊豆大島/養護施設で働く歌子。
  • 山陰の海岸/寅さんが絹代一家と再会。
温泉津

島根県 温泉津

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島根県 温泉津

温泉津 基本情報

温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県大田市温泉津町(旧国石見国)にある温泉。港町でもある当地は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている。

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第13作
島根県 温泉津

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津和野

島根県 津和野

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島根県 津和野

津和野 基本情報

津和野町(つわのちょう)は、島根県の南西に位置する町。

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益田

島根県 益田

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島根県 益田

益田 基本情報

島根県西部に位置し日本海に面する。現在の市中心は高津川下流に広がる益田平野(吉田平野)の三角州に発展しており、明治時代からの中心部は益田駅東方の右田酒造付近(昔、瓦版が立っていた場所)(通称:旧益田)にある。
市域の南部は中国山地の西部に当たり、1000m級の山々が連なる。特に2004年11月に合併した美都地区、匹見地区についてはエリアの9割近くが山林となっており、匹見地区は日本最西端の豪雪地帯である。
なお、益田市の面積は、島根県内ではもっとも広い。

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第13作
島根県 益田

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あの頃

食べ物

うどん

寅さんが津和野のひなびた食堂“すさや”でうどんを食べていると、二年前ぶりに、歌子と再会する。寅さんの外食は、カロリーの高いラーメンが多いが、総じて麺類が好きなようだ。やつれて、柴又へ戻ったときも、おばちゃんが鶏のダシでうどんを作ってくれる。「卵二つ入れてな」とはおいちゃんの気遣い。

モノ

窯場

寅さんが結婚まで考えた、絹代は温泉津の窯場で焼き物を焼いている。彼女が焼いているのは、茶碗などの生活食器。歌子の亡くなった夫・鈴木正圀も陶芸家で、多治見に窯場を持っていた。寅さんは第29作『寅次郎あじさいの恋』では、人間国宝の陶芸家・加納作治郎と親しくなったこともある。

ファッション

半纏

温泉津の温泉旅館で、番頭をしていたという寅さん。粋な半纏を羽織って、水をまいているスチールが残されている。万事調子の良い寅さんに、番頭は最も似合う職業かもしれない。第3作『フーテンの寅』でも、三重県湯の山温泉の“もみじ荘”で、女将に一目惚れして、番頭稼業をしていたこともある。

主な出来事

8月8日
ウォーターゲート事件でニクソン米大統領辞任。
8月19日
国連人口会議
8月19日
第56回全国高校野球選手権大会は千葉・銚子商業高校が大会初優勝。
8月30日
三菱重工業本社で時限爆弾爆発(三菱重工爆破事件)
8月末
阿蘇山で1965年以来9年ぶりの噴火。

データ

封切り日
昭和49年8月3日
観客動員数
1,944,000人
入場料
1,000円
上映時間
104分
併映作品
『超能力だよ 全員集合!!』
監督:渡辺祐介 出演:ザ・ドリフターズ、長山藍子、榊原ルミ、フィンガー5、由利徹
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 佐藤公信

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第13作 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ