男はつらいよ

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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
スタッフ

第32作 (昭和58年12月 公開)
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

博の父・飃一郎の墓参で、備中高梁にやってきた寅さん。蓮台寺の住職・石橋泰道(松村達雄)の娘・朋子(竹下景子)に一目惚れした寅さんは、二日酔いの住職に変わって、見よう見まねで法事を勤め上げてしまう。そんなある日、飃一郎三回忌で、さくら夫婦は満男とともに岡山へ。相続をめぐる兄弟の対立もあり、すっきりしない博たち。しかも法要で読経をしたのは、なんと寅さんだった・・・
第8作『寅次郎恋歌』で家庭の大切さを、第22作『噂の寅次郎』で人間のはかなさを、寅に教えてくれた飃一郎の法事で、岡山にやってきたさくらたちは、寅さんが坊さんになっているのでビックリ!という、もっともスリリングかつ喜劇的な展開となる。啖呵売で鍛えた説法は、なによりもありがたい効力を発揮し、寅さんは水を得た魚のよう。朋子の弟の中井貴一と、幼なじみの杉田かおるのエピソードを絡めつつ、朋子のために僧籍に入る決意までする寅さんの奮闘努力ぶりが描かれた、幸福感に満ちた一篇。

拝啓寅さん
みんなからのメッセージ

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石橋朋子

石橋朋子

ね、
柴又の駅まで
送って来て・・・

マドンナ

石橋朋子

石橋朋子(竹下景子)

備中高梁の蓮台寺の住職・石橋泰道(松村達雄)の長女。かつて結婚に失敗、今は、父を支えて寺を切り盛りしている。口癖は「ありゃりゃ」。弟・一道(中井貴一)がカメラマン志望のため、婿養子をとって寺を継がねばならないと思い始めている。その候補に寅さんが・・・

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石橋朋子 第32・38・41作 竹下景子

高校在学中にNHK「中学生群像(中学生日記の前身)」でデビューを果たし、大学進学とともに、女優活動を開始。テレビドラマで活躍後、黒木和雄監督『祭りの準備』(75年)に出演、その後も『犬笛』(78年)などに出演。シリーズでは、第32作『口笛を吹く寅次郎』(83年)の朋子、第38作『知床慕情』(87年)のりん子、第41作『寅次郎心の旅路』(89年)の久美子と、三たびマドンナ役を演じている。

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ゲスト

蓮台寺の住職・泰道

蓮台寺の住職・泰道(松村達雄)

なぁに、仏、ほっとけじゃ・・・

博の父・諏訪飃一郎の菩提寺、備中高梁にある蓮台寺の住職。墓参に来た寅さんと意気投合。二日酔いで法事に行けなくなったところを、寅さんがピンチヒッターをつとめ、本当は息子・一道(中井貴一)に寺を継いでもらいたいのだが・・・

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蓮台寺の住職・泰道 第26・32作 松村達雄

1938年に法政大学卒業後、俳優を志す。プログラムピクチャーや数々のドラマのバイプレイヤーとして活躍。山田洋次作品には『馬鹿が戦車でやってくる』(64年)、『なつかしい風来坊』(66年)から出演。シリーズ第6作『純情篇』で山下医師を好演、森川信の急逝により第9作『柴又慕情』から第13作『寅次郎恋やつれ』まで二代目おいちゃん役。その後、第23作『翔んでる寅次郎』の仲人、第26作『寅次郎かもめ歌』の林先生、第32作『口笛を吹く寅次郎』の住職、第35作『寅次郎恋愛塾』の大学教授、第39作『寅次郎物語』の医者役でシリーズを支えた。2005年没。

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石橋一道

石橋一道(中井貴一)

元気でな、俺いつか絶対に迎えに来るけん。さいなら

蓮台寺の長男。本来は跡取りとして寺を継がねばならない立場だが、大学の学費をカメラに注ぎ込み、キャメラマンを目指して上京する。幼なじみのひろみ(杉田かおる)に恋しているが・・・

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石橋一道 第32作 中井貴一

松竹の往年の二枚目、佐田啓二の長男。父の法要でスカウトされ、『連合艦隊』(81年)で映画デビューを果たす。TBS「ふぞろいの林檎たち」(83年)はドラマの代表作となり、NHK大河ドラマ「武田信玄」で主役を演じ、テレビ、映画、舞台で活躍。2007年、日中合作映画『鳳凰 わが愛』では、主演のみならずプロデューサーも兼任。

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ひろみ

ひろみ(杉田かおる)

東京にはきれいな女の人がいっぱいおるんじゃろ

備中高梁の酒屋の娘。病気の父を支えながら、店の配達など切り盛りしている。東京へ出た、幼なじみの一道に会うため、上京。とらやを訪ねる。

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ひろみ 第32作 杉田かおる

子役時代、NTV「パパと呼ばないで」(NTV)で一世を風靡。TBS「3年B組金八先生」(79〜80年)、NTV「池中玄太80キロ」(80年)、映画『青春の門』(81年)、『同 自立篇』(82年)などに出演。ドラマ、映画、テレビバラエティで活躍。

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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

大丈夫、そんな心配するこたあ、ありませんよ。
男の子はね、おやじと喧嘩して家を出るくらいでなきゃ
一人前とは言えません、私がいい例です

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    ねえお兄ちゃん、正直に答えて頂戴、ここのうちの人騙して、なにか悪いことでもしてんじゃないでしょうね
  • 車竜造
    車竜造
    お前のやり方はその日暮らしなんだよ。経営者としては失格だな
  • 車つね
    車つね
    私たちは寅ちゃんの教育に失敗したのかねえ
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    俺は一文無しになって、カバン提げて、寅さんみたいに、フーテンして歩くんだよ!
  • 諏訪博
    諏訪博
    (社長に)長期的展望というものが全くないんですからねぇ
  • 諏訪満男
    諏訪満男
    どうしておじさんがお坊さんに、なんかなっちゃったの?
夢

懐かしき柴又の我が家。寅さんの結婚式が決まったと、一家は幸福に包まれている。そこへ「さくら、元気だったかい?」と偽物の寅さんが帰ってくる。パニックとなる本物の寅さんの声は、一家に届かず…

騒動

騒動

寅さん坊主になる騒動

博の父の三回忌のため備中高梁の蓮台寺にきたさくらたちは、そこで坊主の真似事をしている寅さんに気づいて驚愕する。

あにいもうと

あに
いもうと

寅さんが蓮台寺でお坊さんになっている姿を見たさくらは卒倒。さらに、その動機が朋子にあると知って・・・

人々

人々

  • 国鉄吉備線で出会う父/レオナルド熊、娘
  • 蓮台寺の和尚 石橋泰道/松村達雄(諏訪家の菩提寺)
  • その娘 石橋朋子/竹下景子
  • その弟 石橋一道/中井貴一
  • タクシー運転手/関敬六
  • 堤章玉堂印鑑主人/長門勇(通称ハンコ屋)
  • 白神食品店の娘 ひろみ/杉田かおる
  • 博の兄 毅/梅野泰靖、修/穂積隆信、姉 信子/八木昌子
  • 毅の娘 衿子/森口瑤子
  • 京成柴又駅 駅員/人見明
  • 冒頭の父と所帯を持つ女/あき竹城

寅さんの
啖呵売

啖呵売

え、おばあちゃんは九十二歳の天寿をまっとうしたと伺っております。本日この七回目の法要に、かくも大勢の関係者が集まられるということで、個人の人柄が偲ばれます。人間この世に生まれて来る時もたった独り。そして、死んでいく時もたった独りでございます。なんと寂しいことではございませんか・・・天に軌道があるごとく、人それぞれに運命の星というものを持っております。(備中高梁・ハンコ屋の法事での説法)

売ネタ

  • 寅さん・泰道「誰か故郷を思わざる」
  • そば屋(石倉三郎)「矢切の渡し」

ロケーション

  • 秋の吉備路/国鉄吉備線に乗った寅さん、旅の父娘と出会う
  • 岡山県 総社市 上林 備中国分寺跡/梅林のなか、父娘とピクニックに興じる寅さん
  • 岡山県 高梁市/寅さんが高梁川の渡しに乗って、町に向かう
  • 岡山県 高梁市 紺屋町(美観地区) 白神食品店/寅さんが公衆電話から柴又に電話をする
  • 岡山県 高梁市 蓮台寺/撮影は薬師院
  • 岡山県 高梁市 武家屋敷通り/博の実家(岡村邸)
  • 岡山県 高梁市 本町 油屋旅館/博たちが宿泊
  • 鳥取県 江府町 御机/伯耆大山南壁を撮影する一道
  • 岡山県 高梁市 旭町 備中高梁駅/さくらたちを寅さんと朋子が見送る
  • 岡山県 高梁市/高梁川で釣りをするハンコ屋とタクシー運転手
  • 東京都 渋谷区/渋谷駅で一道を待つひろみ
  • 広島県 尾道市 因島大橋近く/旅の父娘に再会
備中高梁

岡山県 備中高梁

日本地図
岡山県 備中高梁

備中高梁 基本情報

高梁市(たかはしし)は岡山県にある市である。県中西部に位置し、広島県と境を接する。岡山県中西部に位置し、市域の大半が吉備高原上の丘陵地からなる中山間地域である。平成の大合併により広島県と接するようになるなど大幅に市域が広がったが、岡山市や倉敷市のように旧国を跨いでの合併は無かったため、全域が総社市と同じ旧備中国に属している。

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第32作
岡山県 備中高梁

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因島

広島県 因島

日本地図
広島県 因島

因島 基本情報

因島(いんのしま)は、広島県尾道市に属する、日本の島である。かつては因島市として独立していた。廃藩置県前は備後の国に属する島。

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あの頃

食べ物

マツタケ

第30作『花も嵐も寅次郎』では、とらやの「マツタケご飯騒動」が描かれていたが、この時のマツタケは、御前様に来た到来もののお裾分け。今回は、東京に戻るさくら、博夫婦のために、朋子が朝、かきあつめてきたもの。岡山県高梁市の特産品の一つがマツタケ。

モノ

カメラ

法事で高梁にやってきた満男は、カメラを首から下げて、シャッターチャンスを狙っている。カメラといえば、第8作『寅次郎恋歌』で、寅さんが、博の兄・毅(梅野泰靖)の一眼レフを借りて、家族写真撮ろうとして騒動となる。蓮台寺の長男・一道が、学費を注ぎ込んで購入したカメラは、世界最軽量の一眼レフ、RICOHのXR-7(1980年発売)。

ファッション

袈裟衣

「門前の小僧、習わぬ経を読む」と言いつつ、蓮台寺の納所さんになってしまった寅さん。納所(なっしょ)とは、寺の事務所をさす言葉。奈良時代に、中国から日本に伝えられた「納豆」は、「納所」で作った豆「納所豆」が省略されて、という説もある。袈裟衣をまとった寅さんの法話は、啖呵売で培った見事な話術で、人々を魅了する。

主な出来事

12月17日
ロンドンの百貨店ハロッズでIRAによる爆弾テロ。
12月18日
第37回衆議院議員総選挙。自民党惨敗。
12月27日
第2次中曽根内閣発足。新自由クラブとの連立

データ

封切り日
昭和58年12月28日
観客動員数
1,489,000人
入場料
1,500円
上映時間
105分
併映作品
『喜劇 家族同盟』
監督:前田陽一 出演:中村雅俊、中原理恵、有島一郎、ミヤコ蝶々、川谷拓三
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 出川三男

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第32作 男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎