男はつらいよ

  1. >
  2. >
  3. 第35作 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
スタッフ

第35作 (昭和60年8月 公開)
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

ポンシュウ(関敬六)と五島列島にやってきた寅さんは、クリスチャンのお婆ちゃん(初井言榮)と知り合うが、お婆ちゃんは急逝してしまう。その葬儀に参列した東京で働く孫娘・若菜(樋口可南子)から、寅さんに礼状が届く。若菜をたずねた寅さんは、写植オペレーターの技術を持つ彼女の再就職を、博にたのむ。若菜のアパートには、気の良い管理人のおばさん(杉山とく子)や、司法試験に挑戦している酒田民夫(平田満)が暮らしており、若菜に夢中な民夫は勉強も手につかない。そこで寅さんが恋の指南役を買って出るが…
 風光明媚な長崎県五島列島。そこで、懐の寂しい寅さんとポンシュウに、一夜の宿を提供してくれた老婆の優しさと、彼女の死。人の出会いの美しさと、そこから始まる新しい運命。今回はこうした“人の縁”がおりなす、温かい物語が微苦笑のなかに展開される。樋口可南子と平田満。二人が演じる若いカップルを取り持つ、恋のベテラン・寅さん。都会で一人暮らしをする女性の孤独や、彼女をとりまく社会を、さりげなくリアルに描いている。後半、秋田県鹿角を舞台に繰り広げられる騒動まで、明るい笑いが、幸福な気分に誘ってくれる。

拝啓寅さん
みんなからのメッセージ

寅次郎恋愛塾

さま

テキヤ仲間のポンシュウが 喪服の女は色っぽくて いいなア。 それに対して寅さんは お前が死んだ時 お前の娘が泣いているのに、どっかの助平野郎が そんな事を言ったら、お前、 腹が立たねいか? 俺が死んだって あの馬鹿娘は 泣きゃぁ しねえよ  馬鹿野郎 どこの世界に 親が死んで 悲...しまねえ娘がいる、てめえ そんな事言ってると 罰があたるぞ。寅さんの 家族を愛する 気持ちが、この一言に
凝縮されている セリフです。
ちなみに ポンシュウの名前ですが 三代目桂三木助 演ずる 甚五郎伝 三井の大黒の中で 名人甚五郎を 知らぬ大工さん達が アイツは ポーとしているから ポンシュウだと、呼びます、落語に造詣の深い 山田監督は この辺から 付けたのではないのでしようか?。  華
 

もっと読む

この作品の感想を送る

江上若菜

江上若菜

こんなとこに来ると
ホッとするわ。
体の中を風がフワーッと
通り過ぎていく
みたいな気持ち・・・

マドンナ

江上若菜

江上若菜(樋口可南子)

長崎県上五島出身。母は彼女を産んだ後に亡くなっている。不幸な生い立ちにも関わらず、ポジティブに生きる努力をしている。お婆ちゃんの死を看取った寅さんと知り合いになったことで、人生の新しい局面を迎える。仕事は写植オペレーター、博の世話で再就職。

  • btn_link

江上若菜 第35作 樋口可南子

1978年、大学在学中にスカウトされ、テレビドラマでデビュー、1980年『戒厳令の夜』で映画に初出演してゴールデン・アロー新人賞を受賞。『座頭市』(89年)、『陽炎』(91年)、『阿弥陀堂だより』(2002年)などの映画、テレビドラマ、CMなどで活躍。

続きを読む

閉じる

ゲスト

酒田民夫

酒田民夫(平田満)

僕は、そんたら、人を騙すようなことはできません。法曹を目指す人間として

秋田出身の秀才、司法試験を目指して勉強中だが、コーポ富士見の二階に住む、江上若菜のことが気になって、手に着かない。そこで寅さんが恋のコーチに就任、恋愛塾を開設するが・・・

  • btn_link

酒田民夫 第35作 平田満

1982年、映画『蒲田行進曲』のヤス役で、日本アカデミー賞をはじめ、数々の主演男優賞を受賞。個性派俳優として、数多くの舞台、映画、テレビドラマに出演。

続きを読む

閉じる
江上ハマ

江上ハマ(初井言榮)

寅さんじゃったね。あんたにも神様のお恵みがありますように

上五島に住む、江上若菜のおばあちゃん。路上で転んでいるところを、寅さんとポンシュウに助けられ、御礼に二人を家に招待。酒盛りをして楽しい夜を過ごすが、その晩、天に召される。敬虔なクリスチャン。

  • btn_link

江上ハマ 第35作 初井言榮

劇団青年座の設立に参加。日活映画の専属として『夫婦百景』(58年、『不道徳教育講座』(59年)、『愛と死をみつめて』(64年)など数多くの映画に出演。テレビでは1974年から84年にかけて放映された「ライオン奥様劇場 嫁姑師シリーズ」の姑役が好評を博し、嫁役の市毛良枝とともに茶の間に親しまれた。90年没。

続きを読む

閉じる
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

そら、お前は秀才かもしれない。
法律のことは、こんなに知っているかもしれない。
しかし、こと色恋の道にかけては
俺の前では、お前は
くちばしの黄色いヒヨコも同然だよ

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    満男の個性を作り出すのは、満男自身だもんね
  • 車竜造
    車竜造
    バカ、ああいうのは個性的とは言わないんだよ。あれはデタラメって言うんだよ
  • 車つね
    車つね
    そうだよ。個性的に育てりゃいいんだよ。ね、満男
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    この間もね、誰が一番無駄かなと考えてたら、この俺だよ。しかし、俺をクビにするわけにはいかないしな
  • あけみ
    あけみ
    あたし、本当にあの人のこと愛してるのかしら? あーあ、うかつに過ごしちゃったなぁ、青春時代を
  • 諏訪博
    諏訪博
    うん、ちょっと俺、不良だったからな。テスト・ドライバーになりたいとか、オートショップの経営者になりたいとか、そういうカッコいいことばっかり考えながら、実際はいろんな職業を転々として、印刷工になったというわけだ
  • 諏訪満男
    諏訪満男
    父さんは印刷工だろ? 中学生の頃から印刷工になろうと思ってた?
夢

貧しい山村・柴又村。一家にも姥捨ての時がやってくる。博はおいちゃんを背負い、寅吉がおばちゃんを背負うとした瞬間、あまりの重さにひっくり返ってしまう。

騒動

騒動

ポンシュウ寺男騒動

上五島、有川の旅館で寅さんとけんか別れしたポンシュウ。寅さんが久々に、上五島の青砂ヶ浦カトリック教会を訪ねると、ポンシュウが教会で働いている。その理由を寅さんが尋ねると…

あにいもうと

あに
いもうと

久々に柴又に帰って来た寅さん、自分宛の郵便物がないかとソワソワしているが、さくらが差し出すのは「柴又商業の同窓会費」の通知や、紳士服のダイレクトメール、リゾートマンションのオーナー募集と、寅さんのお目当てとは違うものばかり。

人々

人々

  • 旅の雲水/梅津栄
  • 江上ハマ/初井言榮(上五島で寅さんとポンシュウが出会うおばあさん)
  • 江上若菜/樋口可南子
  • コーポ富士見の大家のおばさん・小春/杉山とく子
  • コーポ富士見の住人・酒田民夫/平田満
  • 民夫の恩師・牛山教授/松村達雄
  • 民夫の兄/築地文夫

寅さんの
啖呵売

啖呵売

天に軌道のある如く、人はそれぞれ運勢をというものを持っております。とかく丙午の女は夫を食い殺し、子の干支の方は終わり晩年が色情的関係において、よくない・・・てなことを言ってるが、ぶっちゃけた話、これも商売、女房子供を食わしていかなくてはならない。ここにある、こういう道具もネタ元という問屋へ行って、これ一日いくらで借りてくる、ね、そうよ、だから運勢のことなんか、ぜんぜん判らない。だが・・・(熊本県天草市・易断)

売ネタ

  • 易断(熊本県天草市)

  • ポンシュウ「片恋酒」
  • 「典礼聖歌82番・神を敬う人の死は」
  • 三門忠司「片恋酒」

ロケーション

  • 長野県 上田市 別所線 舞田駅/寅さんが夢から醒める
  • 長野県 上田市/旅の雲水(梅津栄)と揉める寅さん
  • 長崎県 長崎市 乗船場/寅さんが柴又へ電話している
  • 熊本県 天草市/易断の啖呵売
  • 長崎県 松浦郡 上五島町(現・新上五島町)/寅さんとポンシュウが連絡船に乗っている
  • 長崎県 松浦郡 上五島町(現・新上五島町) 太田漁港近く/江上ハマを、寅さんとポンシュウが助ける
  • 長崎県 松浦郡 上五島町(現・新上五島町) 青砂ヶ浦天主堂/寅さんとポンシュウ、墓堀を買って出る。ハマの葬儀で若菜が帰郷する
  • 長崎県 松浦郡 有川町(現・新上五島町) 旅館 西海屋/寅さんが旅館の女中から、若菜の出生の秘密を聞く
  • 東京都 文京区 小石川 伝通院/寅さんが民夫に、恋の指南を申し出る
  • 秋田県 鹿角市/民夫の実家へ、寅さんたちが到着する
  • 秋田県 鹿角市 尾去沢 水晶山スキー場/寅さんたちが民夫を捜索
鹿角

秋田県 鹿角

日本地図
秋田県 鹿角

鹿角 基本情報

鹿角市(かづのし)は、秋田県北東部に位置する市。青森県・岩手県・秋田県三県の県境に位置する。古くは「上津野」と表記していた。古墳も多く遺され、大湯環状列石は全国でも著名な縄文遺跡の1つである。

Wikipediaへ

  • btn_link
五島列島(福江島)

長崎県 五島列島(福江島)

日本地図
長崎県 五島列島(福江島)

五島列島(福江島) 基本情報

福江島(ふくえじま)は、長崎県西方沖の五島列島を構成する島の一つである。行政区分は長崎県五島市に属する。南に離れた男女群島を除けば五島列島の南西端に 位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を 持っている。 2010年国勢調査では、人口36,979人となっている。2004年以前は、福江市の一 部と、南松浦郡の富江町・玉之浦町・三井楽町・岐宿町の計1市4町に分かれてい たが、2004年8月1日の市町村合併により全域が五島市の一部となった。

Wikipediaへ

  • btn_link

第35作
長崎県 五島列島(福江島)

詳しく観る

近隣のロケ地
閉じる

あの頃

食べ物

タコ

魚のおいしい上五島に着いたものの、ふところが寂しい寅さんとポンシュウは、あんぱんしか食べられない。ひょんな事で知り合った、江上ハマ宅にお邪魔し、板前修業をしたこともあるポンシュウが、タコを捌こうとする。五島列島では真蛸が名産。五島列島では「タコ追い伊勢エビ漁」という、タコの習性を利用して、伊勢エビを穫る漁法もある。

モノ

燭台

出来心でポンシュウが手にしてしまう燭台。ヨーロッパでは、ガス灯が普及する19世紀までは、ロウソクが室内照明を担っていた。教会でもキリスト教の典礼に使われ、教会ではミツバチを飼って、その巣板から蜜ロウソクを作っていた。ヴィクトル・ユーゴーの「噫無情」(レ・ミゼラブル)の「銀の燭台」のエピソードは、寛容を示す物語としてしばしば引用されるが、ここでのポンシュウもまた、神父の寛容さによって救われる。

ファッション

ベール

教会のミサで、女性がかぶるベール。服飾、防護の目的で用いられ、キリスト教ばかりでなく、宗教上の理由で女性がかぶる場合がある。修道女のベールや、花嫁のウエディング・ベールなどがある。

主な出来事

8月7日
初の日本人宇宙飛行士として土井隆雄、内藤(現姓・向井)千秋、毛利衛の3人が決定。
8月12日
日本航空123便事故。
8月21日
第67回全国高校野球選手権大会、大阪・PL学園高校が2年ぶり3度目の優勝。

データ

封切り日
昭和60年8月3日
観客動員数
1,379,000人
入場料
1,500円
上映時間
108分
併映作品
『おら東京さ行ぐだ』
監督:栗山富夫 出演:新藤栄作、柏原芳恵、吉幾三、植木等、林美智子、芽島成美
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 出川三男

現在のページ

男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

第35作 男はつらいよ 寅次郎恋愛塾