男はつらいよ

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男はつらいよ 寅次郎子守唄
スタッフ

第14作 (昭和49年12月 公開)
男はつらいよ 寅次郎子守唄

博が工場で手のケガをしたところへ、寅さんが戻って来てひと騒動となる。やがて旅に出た寅さんは、佐賀県の呼子で、女房に逃げられた男(月亭八方)から赤ん坊を押し付けられ、呑まず食わずのまま柴又へ帰る。赤ちゃんが高熱を出すが、とらや一家が恐れていたのは、寅さんが美人看護士の木谷京子(十朱幸代)と会ってしまうことだった…
 博のケガをきっかけに、中小企業に従事する人々の境遇や、看護士の労働問題の現実を描いている。彼らと対照的なのは、雇用とは無縁の寅さんの自由さ。赤ん坊を押し付けられた寅さんの戸惑いぶりと、マドンナと逢わせまいとする、人々のリアクション。マドンナ、木谷京子に十朱幸代。彼女が参加しているコーラスグループのリーダー、大川弥太郎に上條恒彦。“労働者の代表”のような弥太郎と意気投合した寅さんが、京子との仲を取り持とうとするが、果たして…

拝啓寅さん
みんなからのメッセージ

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木谷京子

木谷京子

寅さん、
私、ほんとうに
楽しかったわ。
久しぶりに田舎に
帰ったみたいよ

マドンナ

木谷京子

木谷京子(十朱幸代)

博が怪我して担ぎ込まれた病院の看護士。寅が赤ん坊を連れて戻ってきたときには、とらやの面々が彼女に会わせまいと必死になる。楽しみは休日、近所の労働者たちとのコーラス活動。山形県米沢市出身。

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木谷京子 第14作 十朱幸代

父は俳優の十朱久雄。1958年、NHK「バス通り裏」に出演、映画は松竹の『惜春鳥』(59年)がデビュー作。日活アクションや青春映画でフレッシュな演技を見せ、野村芳太郎監督の『震える舌』(80年)でブルーリボン賞・主演女優賞に輝く。

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ゲスト

男

(月亭八方)

悪い女でなあ、わたい、コロッと騙されましたんや

九州呼子で、寅さんが出会った、元ストリッパーの女房に赤ん坊を押し付けられてしまった男。寅さんが同情し、優しいところを見せると、今度は寅さんに赤ん坊を押し付けて逃げ出してしまう。その時の置き手紙によると、名前は佐藤幸夫。

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第14作 月亭八方

上方噺家。MBSのバラエティ「ヤングおー!おー!」で、若手落語家のユニット「ザ・パンダ」として全国的な人気タレントとなる。1991年「第20回上方お笑い大賞」で大賞を受賞。

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女

(春川ますみ)

こんな景色のよかとこへ来て、暗か所で女の裸見て、どこがよかすかねえ

呼子のストリップ小屋「呼子ショー」の踊り子。とある日の午後、寅さんと話をする。「姐さんの芸を見に来たと思えば、腹も立たねえだろう」とは、芸人への寅さんの優しいまなざし。赤ん坊の父親のだらしなさに本気で怒って、一肌脱ぐキップの良さもある。

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第14作 春川ますみ

浅草ロック座でメリー・ローズという名で踊り子として活躍。日劇ミュージックホール出演時に、川島雄三監督の『グラマ島の誘惑』(59年)に抜擢され、映画界へ。今村昌平監督の『にっぽん昆虫記』(63年)、『赤い殺意』(64年)などに出演。第3作『フーテンの寅』(70年)では、寅さんとお見合いをする仲居の役で出演。

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大川弥太郎

大川弥太郎(上條恒彦)

そりゃあ、僕はあなたと違って二枚目じゃないし・・・口も下手だし、おまけに貧乏です・・・

勤労者たちのコーラス・サークルの団長。おもちゃ工場に勤めている。無類のお人好しで、京子に惚れている。寅さんにけしかけられて、愛の告白をするが・・・

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大川弥太郎 第14作 上條恒彦

歌手、俳優。1971年、小室等の六文銭と共演した「出発の歌」が大ヒット。数々の音楽賞を受賞。続いて、フジテレビ「木枯し紋次郎」の主題歌「だれかが風の中で」も大ヒットを記録。『寅次郎子守唄』に続いて第15作『寅次郎相合い傘』、第16作『葛飾立志篇』の夢のシーンにも出演している。おいちゃん役の下条正巳と、同郷の長野県朝日村の出身。

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男はつらいよ 寅次郎子守唄

今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

俺もね、母親を知らねえで育ったんだ。
だからどうも、こういうチビ見ると
人ごとには思えなくってよ。

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    困った兄貴だなぁ・・・
  • 車竜造
    車竜造
    何しろこの大黒柱住所不定でして
  • 車つね
    車つね
    よしよしよし、お前はどこにもやりゃしないよ。おばあちゃんが、ちゃぁんと育ててやるからね
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    おい、大変だぞ、寅さんにな、赤ん坊が生まれたんだ。大変だぞ、これは
  • 諏訪博
    諏訪博
    兄さんだったら間違いなく惚れるなぁ、なあ、さくら
夢

子宝に恵まれない働き者で、信心深い夫婦が、玉のような赤ん坊を授かる。妙なる音楽と共に出現した産土の神・寅は、その子を寅次郎と名付ける…

騒動

騒動

寅さんの葬儀プラン騒動

博が工場で機械に巻き込まれて大けが。そこへ寅さんが帰って来て「自分も将来のことを考えている」と、自らの葬儀プランをとうとうと話し、とらや一家のひんしゅくを買う。

あにいもうと

あに
いもうと

ケガをした博の病院代の足しにと、寅さんがさくらに「諏訪さくら」名義の郵便貯金通帳を渡す。残高は僅か7700円だが、寅さんは週に一回は、三百円程度、必ず入金している。旅先でも、いつも妹の事を考えている兄の気持ちが垣間見える。

人々

人々

  • 佐藤幸夫/月亭八方(赤ん坊を連れた男)
  • 呼子のストリッパー/春川ますみ
  • 木谷京子/十朱幸代(吉田病院の看護婦)
  • 大川弥太郎/上條恒彦(千住の労働者でコーラス団の団長)
  • 統一劇場(北千住の聖和幼稚園で練習をする江戸川合唱団の人々)

寅さんの
啖呵売

啖呵売

さあ、物の始まりが一ならば国の始まりが大和の国、島の始まりは淡路島、ね、バクチ打ちの始まりが熊坂の長範、どう、赤い赤いは、なに見てわかる。赤いもの見て迷わぬものは、木仏が、金仏、石仏だ。千里旅する汽車でさえ、赤い花見てちょいと止まるというやつ、ねえ、続いた数字が二つ、ね、どう、兄さん寄ってらっしゃいは吉原のカブ、仁吉が通る東海道、憎まれ小僧世にはばかる・・・(佐賀県唐津神社・唐津くんち祭・ウサギの人形)

売ネタ

  • ウサギの人形(佐賀県唐津神社・おくんち祭)

  • 寅さん「好きになった人」
  • 江戸川合唱団「ククウェチカ」(ポーランド民謡)
  • 寅さん「斎太郎節」
  • 社長/寅さん/弥太郎「旅の夜風」
  • 寅さん「メーデー歌」
  • 江戸川合唱団「ファニタ」(スペイン民謡)

ロケーション

  • 群馬県 妙義山付近/寅さんが夢からさめる。
  • 群馬県 妙義山付近/寅さんが旅をしている。
  • 佐賀県 唐津市 唐津くんち/町を曳山が練り歩く。
  • 佐賀県 唐津市 唐津神社/寅さんが啖呵売をする。
  • 佐賀県 呼子町(現・唐津市) 呼子港/ヌードショウ「呼子ショー」の裏手、渡し船の船着き場。寅さんと踊り子が言葉をかわす。
  • 佐賀県 呼子町 旅館 馬渡屋/寅さん、赤ん坊を連れた男と飲む。
  • 佐賀県 呼子町 呼子港/寅さんが踊り子を訪ねる
唐津

佐賀県 唐津

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佐賀県 唐津

唐津 基本情報

旧東松浦郡。中心市街地は唐津藩の城下町が前身。唐津神社の秋季例大祭である唐津くんちや特別名勝の虹の松原、呼子朝市などで有名で、広大な面積に多数の観光資源を有する。

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第14作
佐賀県 唐津

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呼子

佐賀県 呼子

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佐賀県 呼子

呼子 基本情報

呼子町(よぶこちょう)は、佐賀県の最北部にあった町。2005年(平成17年)1月1日に唐津市と東松浦郡(玄海町・七山村を除く)の8市町村で合併(新設合併)し、「唐津市呼子町」となった。東松浦半島の北部に位置しており、南は旧鎮西町と接する。北は玄界灘に面し、沿岸はリアス式海岸になっている。呼子港のすぐ前に位置する加部島とは呼子大橋(1989年(平成元年)開通)によって結ばれている。沿岸部は玄海国定公園に指定されている。

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第14作
佐賀県 呼子

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磯部温泉

群馬県 磯部温泉

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群馬県 磯部温泉

磯部温泉 基本情報

磯部温泉(いそべおんせん)は、群馬県安中市(旧国上野国)にある温泉。温泉記号(♨)の発祥の地として知られている。

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群馬県 磯部温泉

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近隣のロケ地
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あの頃

食べ物

ソップ

右手が不自由で、不便そうに食事をする博に、おばちゃんが「気が付かなかったねえソップでも作ってやればよかったねえ」と気の毒そうに言う。ソップとはSOUP=スープのこと。語源はオランダ語のsob。戦前、おばちゃんのような庶民は、“ソップ”と読んでいた。相撲の世界では鶏出汁のちゃんこを「ソップ炊き」と呼ぶ。筋肉質や痩せ型の力士のことを「そっぷ」という(「あんこ」型の反対)。

モノ

パンダのぬいぐるみ

京成関屋駅近くにある、大川弥太郎のアパートはすぐにわかる。“一家心中のあったアパートの、裏の緑の建物、窓にパンダがぶら下がっている”と京子に教えられた寅さんがアパートを訪ねる。1972年10月、東京上野動物園にジャイアント・パンダのカンカンとランランが来日。日本にパンダブームが吹き荒れ、おもちゃ業界にも、それまで見慣れなかったパンダのアイテムが増加。おそらく弥太郎のつとめるおもちゃ工場でもパンダのぬいぐるみを造っていたのだろう。

ファッション

おんぶひも

寅さんが九州の呼子から、赤ん坊をおんぶひもで、おんぶして帰って来た。子供を育てたことがない寅さんにとっては、おそらく初体験。柴又ではおばちゃんが、我が子のようにおんぶして、洗濯や家事をしている。子供が出来なかったおばちゃんにとって、赤ちゃんの面倒をみるのは、幸福なことだったろう。

主な出来事

11月21日
巨人の川上哲治監督が勇退し、後任に長嶋選手が就任。
11月26日
三省堂が東京地方裁判所に会社更生手続開始の申立て
12月9日
金脈問題で田中角栄首相辞任。三木武夫内閣発足。
12月13日
マルタがイギリス連邦内の共和国となる。

データ

封切り日
昭和49年12月28日
観客動員数
2,267,000人
入場料
1,000円
上映時間
104分
併映作品
『ザ・ドリフターズの極楽はどこだ!!』
監督:渡辺祐介 出演:ザ・ドリフターズ。沢田雅美、篠ヒロコ、森田健作、天地真理
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 佐藤公信

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第14作 男はつらいよ 寅次郎子守唄