男はつらいよ

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  3. 第38作 男はつらいよ 知床慕情
男はつらいよ 知床慕情
スタッフ

第38作 (昭和62年8月 公開)
男はつらいよ 知床慕情

寅さんは北海道知床で、無骨だが誠実な老獣医・上野順吉(三船敏郎)と出会い、意気投合して居候することになる。やもめ暮らしの順吉の面倒を見ているのが、スナックママ・悦子(淡路恵子)。ある日、順吉のひとり娘、りん子(竹下景子)が、結婚に失敗して東京から帰ってくる。近所の人々との楽しい日々が続くが、不器用な順吉とりん子は、寅さんがいないと上手くコミュニケ−ションがとれない…
 日本映画を代表する名優・三船敏郎が、寅さんと意気投合。初夏の知床の大自然を背景に、無骨な父と、結婚に失敗した娘のぎこちないコミュニケ−ションを寅さんが円滑にとりもつ。マドンナ・りん子に、第32作『口笛を吹く寅次郎』以来、二作目となる竹下景子。そんな父娘を温かく見守る、スナックの常連たちと、寅さんのやりとりがおかしい。順吉が惚れるスナックママに、久々の映画出演となったベテラン淡路恵子。黒澤明監督の『野良犬』で映画デビューを果した淡路と、主演だった三船のカップル共演は、公開当時大きな話題となった。

拝啓寅さん
みんなからのメッセージ

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上野りん子

上野りん子

・・・恋って
そんなに
激しいものかしら?

マドンナ

上野りん子

上野りん子(竹下景子)

知床で獣医をしている上野順吉(三船敏郎)の娘。東京に嫁入りしたが、結婚に失敗して帰郷。無骨な父親とはコミュニケーションがうまくいっていない。たまたま滞在していた寅さんのおかげが間を取り持つことに・・・

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上野りん子 第32・38・41作 竹下景子

高校在学中にNHK「中学生群像(中学生日記の前身)」でデビューを果たし、大学進学とともに、女優活動を開始。テレビドラマで活躍後、黒木和雄監督『祭りの準備』(75年)に出演、その後も『犬笛』(78年)などに出演。シリーズでは、第32作『口笛を吹く寅次郎』(83年)の朋子、第38作『知床慕情』(87年)のりん子、第41作『寅次郎心の旅路』(89年)の久美子と、三たびマドンナ役を演じている。

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ゲスト

上野順吉

上野順吉(三船敏郎)

君は日本の農政についてどう考える?

知床で獣医を生業とする。日本の農政について寅さんに意見をのべるなど、生真面目な面も。男やもめの一人暮らしなので、食事や洗濯など身の回りの世話は、スナックはまなすのママ・悦子(淡路恵子)がみている。

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上野順吉 第38作 三船敏郎

東宝第一期ニューフェースとして、1947年、谷口千吉監督の『銀嶺の果て』でデビュー。『酔いどれ天使』(48年)を始めとする黒澤明作品に出演。1951年の『羅生門』がヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を受賞し「世界のミフネ」として、国際的スターとして、海外作品にも出演。1997年没。

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はまなすのママ悦子

はまなすのママ悦子(淡路恵子)

こう言う時は、親父は黙っているもんだよ

新潟出身、斜里町ウトロ東のスナックはまなすの雇われママとして、常連客に慕われている。無骨な順吉の世話を焼いているが、その煮え切らない態度に、少々イライラしている。オーナーが店を売ったため、新潟で芸者をしている妹のところへ帰ろうとするが・・・

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はまなすのママ悦子 第38・41作 淡路恵子

松竹歌劇団の養成所・松竹舞踊学校生の1949年、黒澤明監督『野良犬』に抜擢され、デビュー作で三船敏郎と共演。1950年、SKDに入団し、ステージで活躍、その後、松竹映画に出演。1955年にはハリウッド映画『トコリの橋』に出演。その後、東宝に移籍し、「社長シリーズ」「駅前シリーズ」などに色を添える。1967年に引退、芸能界を遠ざかっていたが、第38作『知床慕情』(87年)で復帰、山田洋次監督の『ダウンタウン・ヒーローズ』(88年)、第41作『寅次郎心の旅路』(89年)に出演。

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男はつらいよ 知床慕情

今回の寅さん

寅さん
名ゼリフ

男が女に惚れるのに
年なんかあるかい

車一家登場人物の一言

  • 諏訪さくら
    諏訪さくら
    お店やめたらお兄ちゃん帰ってくる家、なくなっちゃうじゃない。それとも、ある日帰ってきたらとらやが無くなって、新しいビルが建ってたらどうするの?
  • 車竜造
    車竜造
    本来ならあなた、この店の跡をついであの帳場に、デーンと座ってなきゃいけない男なんですよ
  • 車つね
    車つね
    お見舞いもらったり、お返ししたり、どうして日本人はこんなめんどくさい事すんだろうね
  • 桂梅太郎
    桂梅太郎
    この界隈で店や工場をやってる奴は一日に一度やめようかと考えるんだ、しかしそれで本当にやめてしまったら日本の中小企業はどうなる?
  • あけみ
    あけみ
    かわいそうよ。もう放してあげたら? どこでも好きなところ、走り回っておいでって
  • 諏訪博
    諏訪博
    そう言えば、そろそろ兄さん帰ってくる時分だなあ、つばめも飛んでるし
  • 諏訪満男
    諏訪満男
    寅「お前な、一生懸命勉強して、立派な人間になってお母さん安心させろよ、うん」
    満男「おじさんも少しは反省しろよ」
夢

本作品にはなし

騒動

騒動

寅さん一日店主騒動

おいちゃんが肺炎で入院。長く閉めていた店を開けることにしたところに寅さんが帰って来た。跡取りとして、店主の代行をつとめ帳場に坐った寅さんだが、馴れぬ仕事に飽きてしまい…

あにいもうと

あに
いもうと

とらやを訪ねたりん子が、自由な寅さんを「人生にはもっと楽しい事があるんじゃないか」って思わせてくれる人と話し、まんざらでもないさくら。しかし、それも程度問題だと、小学校の時に「アリとキリギリス」の童話を聞いて、寅さんを思って悲しかった話をする。

人々

人々

  • 吉田病院・医師/イッセー尾形
  • 知床の獣医・上野順吉/三船敏郎
  • その娘・りん子/竹下景子
  • スナックはまなすのママ・悦子/淡路恵子
  • はまなすの常連・船長/すまけい、漁業理事・文男/油井昌由樹、ホテルの二代目・婿養子/冷泉公裕、マコト/赤塚真人

寅さんの
啖呵売

啖呵売

よし、四つ、四ッ谷赤坂麹町チャラチャラ流れる御茶ノ水、粋な姉ちゃん立小便、白く咲いたか百合の花、四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭い、いりますか、ハイ。お父さんいい買い物をしました。(岐阜県長良川祭り・玩具花火)

売ネタ

  • 絵・ゴッホのひまわり(北海道札幌市・大通公園)
  • 花火(ポンシュウと、岐阜県長良川・長良川祭り)

婿養子/文男「知床旅情」
  • 寅さん「俗謡 爺さん酒飲んで酔っぱらって死んじゃった」
  • 船長「憧れのハワイ航路」
  • 全員「知床旅情」
  • <挿入歌>森繁久彌「知床旅情」

ロケーション

  • 秋田県 角館市 桧木内川堤 みちのくさくらまつり
  • 北海道 札幌市 大通公園/寅さんが複製絵画を啖呵売
  • 北海道 釧路支庁 川上郡 弟子屈町 硫黄山売店付近/寅さんがテレビ中継に出演
  • 北海道 根室支庁 標津郡 中標津町 保落地区/寅さん、順吉(三船敏郎)と出会う
  • 北海道 網走支庁 斜里郡 斜里町 ウトロ オロンコ岩/寅さんを乗せた順吉の車が往く
  • 斜里郡 斜里町 ウトロ東/スナックはまなす。悦子の店、寅さんがやってくる
  • 斜里郡 斜里町 知床斜里駅/りん子が降りたつ
  • オシンコシンの滝/りん子を乗せたタクシーが往く
  • 斜里郡 斜里町 ウトロ スナックはまなす、ウトロ港、オロンコ岩、三角岩
  • 知床岬/船長の船で、寅さんとりん子がクルージング。フレペの滝、カムイワッカの滝
  • 知床自然センター近くの草原/みんなでバーベキュー
  • 岐阜県 岐阜市/長良川祭り。寅さんがポンシュウと花火を啖呵売
知床

北海道 知床

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北海道 知床

知床 基本情報

知床岬(しれとこみさき)は、北海道北東部、斜里郡斜里町遠音別村岩尾別にある岬。知床半島先端に位置し、オホーツク海に面する。

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第38作
北海道 知床

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札幌

北海道 札幌

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北海道 札幌

札幌 基本情報

日本最北の政令指定都市であり、全国の市の中で4番目の人口を有している。北海道の政治・経済・文化の中心都市(プライメイトシティ)で、札幌都市圏を形成している。
アイヌの人々が暮らしていた蝦夷地は1869年(明治2年)に北海道と改称され開拓使が置かれて札幌本府の建設がはじまった。1875年(明治8年)に最初の屯田兵が入植。札幌の建設計画は当時の開拓判官島義勇によって構想され、京都を参考にした街づくりは創成橋東側のたもとを基点に東西の基軸を創成川、南北の基軸を渡島通(現在の南1条通)として区画割を進めていった(現在の南北の基軸は大通公園となっている)。その後、周辺町村を編入・合併して市域を拡大していった。

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長良

岐阜県 長良

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岐阜県 長良

長良 基本情報

長良川(ながらがわ)は、岐阜県郡上市の大日ヶ岳に源を発し、三重県を経て揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ木曽川水系の一級河川である。濃尾平野を流れる木曽三川のひとつ。なお、下流の一部では愛知県にも面し、岐阜県との県境を成している。

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第38作
岐阜県 長良

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近隣のロケ地
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あの頃

食べ物

毛ガニ

スナックはまなすで、悦子ママが寅さんたちに出すのが、北海道名物の毛ガニ。ズワイガニ、タラバガニと並び、日本人に愛されている食用のカニで、クリガニ科目に属する大型のカニで、最大甲長120mmにまで達するものがある。別名・大栗蟹。

モノ

ゴッホさんの「ひまわり」

北海道札幌市の大通り公園で、寅さんが啖呵売するのは、額入りの複製画。その中に“ゴッホさんの「ひまわり」”がある。この映画が公開された頃、日本はバブル経済のまっただ中、海外の美術品への投機目的もあり、高額取引が行われていた。特にヴインセント・ファン・ゴッホが1888年から1890年にかけて描いた「ひまわり」のうちの一枚が、日本の損害保険会社によって、3992万ドル(当時の日本円にして58億円)で落札。ジャパンマネーの象徴として大きな話題となった。

ファッション

登山帽

順吉(三船敏郎)がいつもかぶっているのが、ウール地の登山帽。順吉がかつて山男だったことを思わせる。登山帽はピケ帽ともよばれ、カジュアルなファッションとしても親しまれている。夜、寅さんがこの帽子をかぶりながら、順吉を前に「♪じぃ〜さん、酒飲んで〜」と唄うシーンがあるが、これは黒澤明監督の『酔いどれ天使』(48年)で、志村喬が酔っぱらって唄った歌でもある。

主な出来事

7月17日
俳優・石原裕次郎が死去。享年52。
7月23日
首都圏で停電が発生。原因は猛暑による電力供給不足。
7月31日
釧路湿原が28番目の国立公園に指定される。
8月3日
比叡山世界宗教サミットはじまる。比叡山延暦寺。
8月29日
東京都全域を土地取引監視区域に。

データ

封切り日
昭和62年8月15日
観客動員数
2,074,000人
入場料
1,500円
上映時間
107分
受賞歴
第11回日本アカデミー賞・優秀助演男優賞/三船敏郎(1988年)
同・優秀助演女優賞/淡路恵子(同)
第42回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞(1987年)
同・男優助演賞/三船敏郎(同)
第61回キネマ旬報BEST10第6位
第30回ブルーリボン賞・助演男優賞/三船敏郎(1987年)
第3回文化庁芸術作品賞(1988年)
第16回文化庁優秀映画(1987年)
併映作品
『塀の中の懲りない面々』
監督:森崎東 出演:藤竜也、植木等、山城新伍、小柳ルミ子、花沢徳衛、柳葉敏郎、川谷拓三
スタッフ
監督 : 山田洋次 脚本 : 山田洋次 朝間義隆
原作 : 山田洋次
撮影 : 高羽哲夫
音楽 : 山本直純
美術 : 出川三男

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第38作 男はつらいよ 知床慕情